I wish i were a bird
私「鳥になりたい」
後輩『うんこの話ですか?』
うんこの話だ。
毎朝出勤前に最低2回、通勤中に便意をこらえること複数回。
私に爽やかな朝など無い。
「ごめん腹痛でおくれる」『大丈夫です。ごゆっくり!』
「案ずるな会社にはついている!…が今トイレにいる。ちょっと待ってて」『了解です!』
「本当にすまぬ。まだうんこ」『OK(というスタンプ)』
「腹痛だ」『うんこの絵文字』
後輩との待ち合わせの際、幾度となく交わされたやりとり。
時間を、経験を、共有した二人だからこそできる冒頭のやりとり。
Q「I wish i were a bird」下線部の筆者の心情を答えよ
A『うんこの話?』
大学受験なら0点の解答である。
が、僕らの間では正解なのだ。
私たちが乗ってきた社有車に奔放に糞をまき散らす鳥達を眺めて思ったのだから「鳥になりたい(いつでもどこでもうんこができたらいいのに)」
相棒にしかできないアンサーバックをしてくるこの後輩。なんでも仕事を辞めるつもりらしい。
話を聞けば、別段嫌なことがあったわけでもないし、ぬるま湯だけど、今後ずっとこの仕事を続けるような気がしないしなぁとのこと。
わかるう!と率直に思った。
同じような思いを抱えながらずるずると7年間を過ごし、随分と可能性を狭めた私の目には「今ならまだ若いし他の事もできるかな」と決断をしようとする23歳の後輩の姿が自由に空を飛ぶ鳥と重なって見えた。
みたいな感じでまとめられませんかね、この話。